測定部位の説明
ここでは、各測定品目について、計測を行う部位についての説明を致します。
『根元』『白い部分』『青い部分』『あん』
4つの部分に分けて計測。
『あん』は画像のように、
青い部分の内部にあるが、特に冬季に多く、
逆に暖かい時期には、
全く見られない場合もある。
『根元』『茎』『葉』
3つの部分に分けて計測。
茎は、節のやや下あたりを計測。
葉の方がやはり、硝酸態窒素濃度が高く出る。
大葉は、10枚ほどを刻んですりつぶす。
得られる水分量が少なく、
試液が集めにくいため、
コーヒーフィルター等で濾して、
試液を採取する。
ニラ・行者菜共に、
『葉』と『茎』の部分に分ける。
良いものは茎が太く、糖度も高く出やすい。
チマサンチュも、大葉と同様に数枚を刻み、
すりつぶして試液を採取する。
水分量が多いため、採取は簡単。
『茎』と『葉』を混合する場合は、
一緒にハンドミキサーで、
写真のようにペースト状に。
見た目はまさしく青汁。
部位で分けるときは、葉の部分は刻んで濾し、
茎の部分はおろし金で擦り下ろすだけで、
計測可能。
葉に近い方『上部』を使用。
おろし金で擦り下ろしたものを絞って、
糖度と硝酸態窒素を計測する。
カロテノイドは、
擦り下ろした試料をホモジナイズして計測。
外皮』『中心』『おしり』の3部位に分けて計測。
水分が多いので、
擦り下ろしただけで計測可能。
おしりの糖度が一番高い。
『根元』と『中央』に分けて計測。
『中央』は根元と先端の中間の、
太い部分を使用する。
根元と中央で、
結果に大きく差が出る場合が多い。
基本的には中央の方が、
硝酸態窒素濃度は低く、
糖度は高く計測される。
皮をむき、おろし金で擦り下ろして計測。
糖度は30度を超えることが多く、
野菜の中では非常に高い値。
土がついている場合は軽く拭いて落とし、
外皮ごと擦り下ろして、試液を計測。
普通の生姜、赤生姜、黄生姜で、
意外と糖度が違う。
『上部』『中部』『下部』に分ける。
擦り下ろしたとろろで計測。
部位によっては、1度近く糖度差が出る場合も。
『上部』『中部』『下部』に分けて計測。
意外にも上部の糖度が高いことが多い。
焼き芋の糖度を知るために、
加熱後のものも計測している。
1つの芋を中央で半分に切り、
より中心に近い部分を計測する。
粘りが強くて一見計測が難しそうだが、
擦り下ろしただけで計測可能。
一節の中央で二つに切り、
その断面部分を使用。
加熱すると、
モチモチと粘りが出るイメージだが、
生の状態では擦り下ろすと、
写真のようにサラサラとした液体となる。
ユリネは多数の鱗片が合わさって、
写真のように鱗茎が形成されている。
その鱗片の、最も内側と外側を採取して計測。
内側の方が、糖度が高くでる。
ハンドミキサーでペースト状にして計測。
ミニトマトは約10粒を使用する。
リコペンは色素のため、
色が濃いほど高く出る場合が多い。
ピーマンとナスどちらも
『上部』『中部』『下部』の3部位に
切り分けて計測。パプリカも同様。
これらは、
糖度よりも硝酸態窒素濃度の数値の方が
食味への影響が大きい。
中央付近を擦り下ろして計測。
旨みを感じるきゅうりは
硝酸態窒素濃度が低い = 雑味が邪魔せず、
旨みをダイレクトに感じやすい。
『蕾』『花蕾部』『花蕾根元』『茎』の
4部位に分けて計測。
蕾は水分量が少なく、細かく分かれているため
計測ができない場合もある。
それぞれ部位が近いが、
硝酸態窒素濃度や糖度には、
しっかり差が見られる。
2024年8月5日の測定では、
5つの部位に切り分けて計測した。
部位によって2度近く
糖度差が出ることもある。
加熱後の糖度も計測したが、
糖度の上昇量は2度程度で、生の状態と
意外と変わらない。
豆類は主に
枝豆・スナップエンドウ
さやいんげんを測定。
枝豆は擦り下ろすと、
写真のようにクリーミーに。
さやごと食べられる豆類は、
サラサラとしている。
温州みかんをはじめ、
しらぬいやはるか等の晩柑類、
レモン、ライムといった品目を計測している。
果肉をスプーン等で掻き出し、
その果汁で糖度・酸度・糖酸比を計測。
レモンとライムは、果汁量も測定している。
1玉を半分に切り分けたのち、
さらに内部の果肉を擦り下ろして、
糖度を計測する。
果皮の色が濃いほど、
糖度が高いというわけではない。
房の上部と下部の粒で
どれほど糖度差が出るか検証するため、
最も上の粒と下の粒を計測している。
上部と下部で、
糖度が大きく異なる場合が多い。
基本的には下部の方が高く、
5度近くも糖度差が出る場合もある。
内部の果肉で計測する。
品種によって種の有無があるが、
それによって糖度に違いが出るか
気になるところである。
写真の通り、種に近い部分の果肉でを計測。
外皮に近い部分は
糖度が低いことが予想されるが、
どの程度差が出るのか、今後計測して
比較したい。
copyright(c) 2003-2024 Alphar Co.,Ltd.