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理科室

アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。

硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)

里芋 硝酸態窒素残留値と糖度
測定レポート 『高知県産 明神さんの満天里芋』
測定日 産地 品名 品種 検体 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
2024/10/21 高知県 明神さんの満天里芋 87.1g 3.3 6.0
66.4g 8.7 5.5
明神さんの里芋1021
高知県・明神さんの里芋を測定しました。
前回は昨年2023/11/30に測定を行っています。

硝酸態窒素濃度は、
13.1ppm➡8.7ppmと検出されています。
前回よりも低い結果となりました。

糖度は、
7.2度➡6.0度と検出されています。

大小個体の数値差については、
大:硝酸態窒素濃度:3.3ppm 糖度:6.0度
小:硝酸態窒素濃度:8.7ppm 糖度:5.5度
となりました。

硝酸態窒素濃度には数値差が見られましたが、
糖度は大体同程度の数値となりました。
試食してみると、味付けをしなくても、
芋の優しい味が口に広がりました。
(吉田紗知子)
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測定レポート 『鹿児島県産 特別栽培 南国与論の里芋』
測定日 産地 品名 品種 検体 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
2024/06/06 鹿児島県 南国与論の里芋 108.5g 16.8  6.4
108.6g 10.1 5.8
76.2g 13.6 7.5
与論の里芋0606
今回は3検体の測定ですが、
うち2つは、個体差の比較のために、サイズ感が近いものを選定。
最後1つは、他2つよりもひと回りほど小さいものを選定し、
サイズによる違いの計測を試みました。

どの検体も、2つに切った中央を擦り下ろし、計測しています。

まず、硝酸態窒素濃度に関しては、
3検体とも10ppm台にとどまっており、個体差は少ないといえます。

次に糖度ですが、
検体Aが6.4度 Bが5.8度 Cが7.5度という結果です。
完全な傾向と言えるか、データ数的に判断が難しいところではありますが、
芋のサイズが小さいものに、糖度が高い個体が多いのではないかと感じ、
その関係性をグラフにしてみました。(右側画像参照)

過去すべての里芋の測定結果を範囲としたデータです。

このグラフは、検体の重量と糖度のみに着目したグラフであり、
産地や測定日は考慮していませんので、そのような目線でご覧頂けたらと思います。

緩やかではありますが、近似線が右下がりになっている、
つまり、重量が重い個体ほど、糖度がやや低い傾向にある といえそうです。

更にサンプル数が増えれば、このようなデータも正確性が上がりますので、
引き続き計測を続けていきたいと思います。
(渡部智加)
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測定レポート 『鹿児島県産 特別栽培 南国与論の里芋』
測定日 産地 品名 品種 検体 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
2024/03/26 鹿児島県 南国与論の里芋 146.4g 3.4 5.1
94.8g 7.7 5.0
58.1g 11.0 7.4
与論の里芋0606
鹿児島県・与論島の里芋を測定しました。
前回は昨年5/31に測定を行っています。
大中小と、サイズの個体差が見られたのでそれぞれ測定を行っています。
頂いたサンプル内では、今回測定の中にあたる90gや70g前後の個体が
一番多く見られます。

硝酸態窒素濃度は
大:3.4ppm、中:7.7ppm、小:11.0ppmと検出されています。
過去測定値と同じく、低い数値になっています。

糖度は、
大:5.1度、中:5.0度、小:7.4度と検出されています。
小のみ糖度差が大きく見られます。

送っていただいた状態から土付きが少なく、既に綺麗な状態だったので、
表面を洗う時間が余りかかりませんでした。

5分程の加熱で、触ると柔らかく、弾力を持った状態に変化しました。
試食してみると、里芋そのままの味がはっきりとしており、
ドロッとした柔らかさではなく、もっちりとした食感を感じました。
(吉田紗知子)
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測定レポート 『高知県産 明神さんの満天里芋』
測定日 産地 品名 品種 検体 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
2023/11/30 高知県 明神さんの満天里芋 A 78.1g 13.1 7.2
B 64.0g 12.0 5.6
糖度比較
2検体測定しました。
硝酸態窒素濃度は、Aが13.1ppm、Bが12.0ppmと、
近い値が検出されたのに対し、
糖度は、Aが7.2度、Bが5.6度と、やや差の出る結果となりました。

満天里芋、風土の里芋、与論の里芋すべて、
幅は大小あれど 昨年より糖度が下がっています。
やはり、今年の気象の影響が大きいのでしょうか。

試食した感想ですが、程よい粘りがありましたが、
それよりもホクホク感のある歯ざわりでした。
(渡部智加)
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