アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。
硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)
測定日 |
産地 |
品名 |
1本の重量 |
硝酸態窒素(ppm) |
糖度 (Brix) |
上部 |
中部 |
下部 |
上部 |
中部 |
下部 |
加熱後 |
2024/10/10 |
香川県 |
宮下さんの紅はるか |
95.0g |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
- |
- |
- |
40.7 |
香川県産・宮下さんの紅はるかの測定を行いました。
紅はるかは前回、今年2024/1/18に測定を行っています。
前回測定を行った個体は、重量:195gでしたが、
今回は、95gとかなり小柄な個体での測定となりました。
今年、宮下さんの紅はるかは、収穫量が少なく
取り扱い期間が1週程と、とても短い商品となりました。
今回測定用に置いていただいた物も、終了直前の物である為、
小さい個体での測定となりました。
糖度は 加熱後:40.7 と検出されました。
小さい個体といえど、
同産地のハロウィンスイートの糖度:35、
福井県・ほっこり金時の糖度:28.3と比べても、
高い数値であることが分かります。
実際に試食をしてみても、力強い甘さを持っていました。
ねっとり系の甘さではなく、
すっきりと鼻に通るような爽やかな甘さであると感じます。
【糖度数値について注意】
さつまいもは「加熱して甘さを引き出し、ホクホク感を味わう」 野菜である為、
6/17 吉村さんのほっこり金時の測定から、加熱後の糖度測定を開始しました。
焼き芋のように低温でじっくりと熱を通すと、糖化が起こりやすくなることから
結果として糖度も上がりやすいため、
よくweb上などで紹介されている焼き芋の糖度とは、
比較条件が異なることはご留意ください。
(吉田紗知子)
測定レポート 『鹿児島県 種子島産 糖蜜あんのう芋』
測定日 |
産地 |
品名 |
1玉の 重量 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) 加熱後 |
2024/10/10 |
鹿児島県 |
糖蜜あんのう芋 |
374.5g |
0.0 |
45.5 |
鹿児島県・夢百笑さんの、糖蜜あんのう芋 を測定しました。
前回は今年・冬である、2024/1/18に測定を行っていますが、
今回は直近に収穫された今年度新物の個体測定になります。
前回はまだ、加熱後の糖度測定が開始されていませんでしたので、
加熱後の糖度測定は、今回が初めてとなります。
糖度は 加熱後:45.5 と検出されました。
商品名通りの、高い数値が検出されています。
今回、同日に「宮下さんの紅はるか」の測定を行いました。
各芋の表面写真を比較すると、特徴の違いがよくわかります。
実崩れがしにくくスパッと切れて、強い甘さながらスッキリとしている「紅はるか」か、
ねっとり感や干し芋のように、ちぎって食べれる美味しさや甘さの「安納芋」か
どちらも、違った美味しさと魅力があります。
(吉田紗知子)
測定レポート 『福井県産 吉村さんのほっこり金時』
測定日 |
産地 |
品名 |
1本の重量 |
硝酸態窒素(ppm) |
糖度 (Brix) |
上部 |
中部 |
下部 |
上部 |
中部 |
下部 |
加熱後 |
2024/09/26 |
福井県 |
吉村さんのほっこり金時 |
271.5g |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
- |
11.6 |
- |
28.3 |
福井県・吉村さんの、ほっこり金時 を測定しました。
ほっこり金時は、前回2024/6/17に測定を行っていますが、
今回は直近に収穫された今年度新物の個体測定になります。
糖度は 加熱前:11.6➡加熱後:28.3 と検出されました。
前回は、加熱前:13.3➡加熱後:33.7 となっていました。
まだ若く、熟成途中なのか、前回よりも少し低めの数値です。
ですが、試食した際に感じる優しい甘さは、今回も感じられました。
(吉田紗知子)
測定レポート 『香川県産 宮下さんのハロウィンスイート』
測定日 |
産地 |
品名 |
1本の重量 |
硝酸態窒素(ppm) |
糖度 (Brix) |
上部 |
中部 |
下部 |
上部 |
中部 |
下部 |
加熱後 |
2024/09/10 |
福井県 |
宮下さんの ハロウィンスイート |
335.5g |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
- |
13.4 |
- |
35.0 |
香川県産・宮下さんのハロウィンスイートの測定を行いました。
ハロウィンスイートは、過去 2021/9/3に測定を行っています。
坂出金時などのと同じ、高系 14 号から派生した品種で、
切ってみると、淡いオレンジ色の中身が出てきます。
この色は、人参等に多く含まれるものと同じ「βカロテン」から現れるものです。
育てる農家さんが少なく、流通量も少ない品種ですが、
売り場に出ると大きく注目される、人気があるサツマイモとなっています。
確かに、切って中身を見てみると
黄色ではない、他のサツマイモでは見ないオレンジ色が確認できました。
加熱すると(比較写真参照)、さらに色が濃くなっている事が分かります。
糖度は 加熱前:13.4➡加熱後:35.0 と検出されました。
9/3に同産地の「坂出金時」の測定で、加熱後の糖度は 57.2 と検出されていました。
試食した際も、坂出金時の方が甘さを強く感じましたが、
ハロウィンスイートも、甘さをしっかりと感じられるさつまいもとなっていました。
(吉田紗知子)
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