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アルファーは、販売する野菜や果物の、
その農産物の糖度や酸度、硝酸態窒素の残留値、ジャガイモのでんぷん価、トマトと人参のカロテノイドを測定してきました。
データ数だけでも、年数が多いだけに膨大になってきました。その中で、いろいろわかった事などもあります。
ここでは、新しいもので、面白いものを掲載していきます。

硝酸態窒素残留値と糖度・酸度 (野菜・フルーツ)
カロテノイド測定 (トマト にんじん)
ライマン価測定 (じゃがいも)
理科準備室 (自社測定までの模索)

ごぼう 硝酸態窒素残留値と糖度
測定レポート 『北海道産 和田さんの畑ごぼう
測定日 産地 品名 重量 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
中央 根元 中央 根元
2024/10/22 北海道産 和田さんの畑ごぼう 185g 363.9 327.7 17.7 15.5
和田さん風土さん比較

北海道産・和田さんの畑ごぼうの測定を行いました。
前回は、今年の2024/7/10に測定を行っています。

和田さんのごぼうは今作は全体的に少し小柄だそうです。
今回、同日に「宮崎県・風土さんの畑ごぼう」の測定を行いましたが、
その風土さんの個体と比べると、直径が一回り小さい様子が分かります。

硝酸態窒素濃度は、
中央:106.2ppm➡363.9ppm 根元:110.7ppm➡327.7pm
と検出されました。

前回測定時は、
前作在庫の最後の方に当たる検体=硝酸態窒素を使い果たした個体
ということもあり、とても低い数値が検出されていました。
ですので2024/1/24測定時の、
中央:370.6ppm 根元:388.7pm等の
数値と比べると、大きな増加や違いは見られないと考えられます。

糖度は、
中央:15.9度➡17.7度 根元:14.6度➡15.5度 と、
硝酸態窒素の欄で記載した通り、前回は前作在庫の最後の方に当たる検体で、
収穫から日時が経っていることから、
硝酸態窒素の消費、糖度の低下が起こっているのではないかと、
前回測定時には、予測が立てられていました。

今回、糖度数値が前回よりも高く、例年通りに近い数値となっていることから、
上記の予測を補足できる結果となりました。
(吉田紗知子)
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測定レポート 『宮崎県産 特別栽培 風土の畑ごぼう』
測定日 産地 品名 重量 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
中央 根元 中央 根元
2024/10/22 宮崎県 風土の畑ごぼう 305g 33.9 20.3 21.2 20.0
風土畑ごぼう1022

宮崎県産・風土の畑ごぼうを測定しました。
前回は、今年の2024/6/17に測定を行っています。

今回、同日に「北海道・和田さんの畑ごぼう」の測定を行いましたが、
その和田さんの個体と比べると、直径が一回り大きい様子が分かります。

硝酸態窒素濃度は、
中央:33.9ppm 根元:20.3pm と検出されました。
今回、とても低い数値が検出されています。

糖度は、前回数値と比べると、
中央:17.8度➡21.2度 根元:8.0度➡20.0度 と検出されています。
どちらの部位も前回よりも高く、
又過去同産地のごぼうを測定した中でも、一位二位を争う高さとなりました。

今回測定は、全体的に数値が良い結果となりました。
(吉田紗知子)
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測定レポート 『北海道産 和田さんの畑ごぼう』
測定日 産地 品名 重量 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
中央 根元 中央 根元
2024/07/10 北海道産 和田さんの畑ごぼう 190g 106.2 110.7 15.9 14.6
ゴボウの断面

和田さんのごぼうの、過去すべての測定日を確認しましたが、
7月の測定は初めてでした。
前作在庫の最後の方に当たる検体から、どのような数値が得られるのか知るために
計測しました。

まず硝酸態窒素濃度について
中央:106.2ppm 根元:110.7ppm とゴボウの中ではかなり低い値です。

次に糖度について
中央:15.9度 根元:14.6度 と、他の時期と比較すると、0.6~2度近く低くなっています。
また、部位による糖度差が小さく、6/17に風土のごぼうを測定した際に考察した、
産地による糖度差の傾向と一致したものとなっています。

これらの結果を総合して、やはり貯蔵ものも終わりに近い在庫となり、
収穫から日時が経っていることから、
硝酸態窒素の消費、糖度の低下が起こっているのではないかと考えられます。
(渡部智加)
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測定レポート 『宮崎県産 特別栽培 風土の畑ごぼう』
測定日 産地 品名 重量 硝酸態窒素 (ppm) 糖度 (Brix)
中央 根元 中央 根元
2024/06/17 宮崎県 風土の畑ごぼう 2M 150g 239.6 797.8 17.8 8.0
2024/06/17 宮崎県 風土の畑ごぼう S 105g 379.7 1324.4 20.2 10.4
風土畑ごぼう0617
今回は、2M と S それぞれサイズ別で測定しました。
まず硝酸態窒素濃度について。
2Mサイズは、2024/5/29に測定した、風土の洗いごぼうと近い値が出ています。
測定時期・サイズ的にも近いので、成長具合が同程度と考えると、
硝酸態窒素の残留値も近い値になるというのは、納得のいく結果といえます。

次にSサイズですが、根元の濃度が非常に高く計測されました。
今回の測定では、このSの根元以外は20倍希釈で計測可能だったのですが、
本部位は40倍希釈にしてやっと計測することができました。

糖度の報告に移ります。
Sの方は、中央部が20度越えと、高い数値です。
また、今回 両サイズとも、中央と根元の糖度差が9.8度もありました。
産地によって、その差の大きさに違いはあるのでしょうか。

風土のごぼうと北海道のごぼうで、それぞれ中央と根元の糖度差を出し、
平均すると 風土のごぼうが 7.3度 北海道のごぼうが 4.4度となりました。
もちろん、測定時期のバラツキや品種など、他にも数値に影響する条件は考えられますが、
北と南の産地で、このように差が出ているとは思いませんでした。

(渡部智加)
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